心の病と向き合いましょう

医療

さまざまな原因があります

うつ病は五大精神疾患として厚生労働省で認可され、労災認定を受ける事が出来たり、会社から不当な扱いを受けることがないよう指導しています。そのため、社会的にも認知されてきて、以前ほど偏見も少なくなりました。医療薬も開発が進み、早期に受診すると軽減しやすくなってきています。うつ病にはいくつかの原因があります。一つはその人の持つ性格です。遺伝的な要素と生育環境によるものがあります。真面目で責任感が強く、全力で頑張らなければと自分を追い込む性格は、自責の念が強く現れる事があります。また、口下手で、感情表現が苦手な人は、対立を避け自分を押し殺してしまうことがあります。神経質で道徳観が強い人も他人に任せられないと頑張りすぎる場合があります。これらの性格の人全てがうつ病に掛かるというわけではありません。同じような性格でもストレス耐性は異なるため、我慢をしすぎると突然感情がコントロールできなくなる恐れがあります。脳内で感情をコントロールしている神経伝達物質がうまく働かなくなることでうつ病になるといわれており、定期的に息抜きをすることにより自分をコントロールする必要があります。うつ病に至るもう一つの原因に、生活環境があります。職場での人間関係に悩んでいたり、経済面や今後の将来のことなど、人によって悩みはさまざまです。自分を見つめ直す時間がないほど忙しかったり、慢性的な睡眠不足の人に発症する可能性があります。自分では気が付いていなくても精神的な負担が身体面に現れる事もあります。異変を感じたら放置せず、病院へ相談しましょう。

日頃から予防しましょう

うつ病を発症すると、まずは休息が必要となります。職場が忙しいと先延ばしすることなく上司に相談し、休職の必要性も視野に入れておきましょう。家族がいる人は周囲に協力を求めておくと、困った時に心の支えになってくれるはずです。治療法は脳内伝達物質の動きを改善させる薬物療法を行います。セロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質に働きかけるために抗うつ薬を投与します。以前多く見られた吐き気や下痢、便秘などの消化器系の不具合は少なくなり、副作用を考慮した抗うつ薬が数多く開発されています。投与後1,2週間もすると副作用も少なくなり、効果が表れてきますが、自分に合わない場合には違う抗うつ薬を使用することで効果的な薬を探していきます。抗うつ薬の投与と同時に行われるのがカウンセリングです。精神療法は否定的な思考になった自分を認知行動療法によって少しずつ柔軟な考え方に変えていくカウンセリングです。一度回復してもぶり返す恐れがある場合には中長期的に受ける事で予防することができます。うつ病は重度になっていくと妄想や幻覚が現れたり、意欲の低下だけでなく体重が減少したり、更年期障害のようなホルモン異常を発症させたりします。うつ病が中高年の女性に多く発症するのは、更年期障害を中心としたホルモンバランスの崩れも原因となっています。最近ではパニック障害や社会不安障害のように見た目にはうつの症状がなく拒食のような過度な病状はないものの、夕方から夜になると大きな不安感に悩んだり、体調が不安定になる非定型うつが現れる人がいます。日頃から楽しみを作ったり、程よくリラックスした環境を自ら作ることが大切です。